水辺の植物からビオトープ用の簡単おすすめ植物。
こんにちは、@kamujp_bioです (๑′ᴗ‵๑)
水生植物は上の図のように分類されていますが、どちらの環境でも育つものがあります。ここでは、今まで育てたビオトープ用の水草の記事をリストアップしてみました。名前や写真から選んでくださいね。育て方などの情報はショップさんのほうが濃い〜です! 写真だけ載せている植物もあります。
目次です
- 育ててはいけない水草
- とにかく簡単な浮草系
- こちらも簡単な金魚藻系
- 絶対枯れない簡単な苔
- 睡蓮等、水面を覆う浮葉植物
- お花屋さんでも買える定番植物
- 水中でも水上でもOKな植物
- 上に伸びる抽水植物と湿生植物
- お花が楽しめる水辺の植物
- 実益を兼ねた食用OKの植物
- 勝手に増えて困る系
育ててはいけない水草があります! 「特定外来生物」
水生植物を育てる前に、注意しておきたい点があります。ちょっと長くなりますが、一通り確認してください。
特定外来生物に指定された植物は運搬、栽培、販売、譲渡等が規制されています。詳しくはこちらのpdfをご確認ください。
フリマアプリ等で気軽に販売している場合もありますが、販売は3年以下の懲役、もしくは300万円以下の罰金、また許可のない飼育は1年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金といった重い罰が課せられますのでご注意ください。
水草、水辺の植物としては以下の5種類です。
- アメリカオオアカウキクサ(アゾラ・クリスタータ)
- オオフサモ(パロットフェザー)
- ボタンウキクサ(ウォーターレタス)
- ルドウィギア・グランディフロラ(亜種オオバナミズキンバイ等含む)
- スパルティナ属
アメリカオオアカウキクサ(A. cristata)や、その雑種
遺伝子レベルでないと在来のアカウキクサ・オオアカウキクサとの区別がつかないため、個人が販売しているものはなるべく買わないようにしてください。まともなショップでは現在販売していません。
オオフサモ(パロットフェザー)
あちこちの水辺で見ることができます。特定外来生物のキャッチ&リリースはOKだそうですが、オオフサモの場合はちぎっただけでも増えるそうなので、安易に取らないようにしてください。
ボタンウキクサ(ウォーターレタス)
最近は販売しているのは見かけませんが、ヒメボタンウキクサという名前で矮小化したものを販売していたケースもあります。Twitterとかで見ているといまだに知らずに育てている方が稀にいます(海外では禁止されていないので海外住みの方かもしれません)。
要注意外来生物
特定外来生物にはなっていないけれど、要注意外来生物として指定されている水辺の植物も多いです。オオカナダモ、コカナダモ、ホテイアオイ、オオサンショウモ、ハゴロモモ、アメリカミズユキノシタ、ハナガガブタ、ナガバオモダカ、キショウブ、オランダガラシ(クレソン)、メリケンガヤツリ、ショクヨウガヤツリ等です。よく育てられている水草ばかりです。捨てる時は水辺を避けて、完全に枯らすか腐らせてから庭に埋めるなり、燃えるゴミに出すなりしてください。
とにかく簡単!浮草系(浮かべるだけでOK)
メダカの飼育に重点を置いてる方や、始めたばかりの方にお勧め、放り込むだけで完結する水草。分類では浮遊植物になります。水面に浮いて勝手に増えてくれるので一番簡単です。
他にも「ミジンコウキクサ」や「イチョウウキゴケ」のような極小のもの、アオウキクサにそっくりな「コウキクサ」もあります。以下は比較的大きめの浮遊植物。
小ぶりな「ミニホテイアオイ」や、変わった形の「バナナプラント」もあります。バナナプラントはトチカガミの仲間です。
こちらも簡単!金魚藻系(投げ込むだけでOK)
浮遊植物タイプと沈水植物タイプがあります。
マツモは沈水植物と書いてるサイトと浮遊植物と書いてるサイトがありますが、根をみたことがないので浮遊植物かな。アナカリスは根を出してゆるく固着することもできるので沈水植物だと思います。この2つは土に植えなくても水に投げ込んでおけば勝手に育ちます。
カボンバを長期維持するのは少し難しいかもしれません。他にもオオカナダモ(アナカリス)に似た在来の「クロモ」などがあります。
絶対枯れない簡単な苔!ウィローモス
苔リウムが流行ってますが、いざ自分で育てようとすると、カビが生えたり茶色になったり完全に枯れたり…難しいな〜と思ったことありませんか? そんな経験をした方でも大丈夫な水生コケの仲間です。とにかく水に入れとけば増えるという超簡単な苔です。
水面を覆う浮葉植物(睡蓮や菱など)
水面に葉を浮かべる仲間です。浮葉植物は水底の土に根を張る点が浮草類とは異なります。水面に葉が広がるので広めの場所が向いてます。大きく育つものもあります。このタイプで意外と簡単なのが温帯睡蓮です。私はお花がきれいな植物は育てるのが難しいと思っていましたが、温帯睡蓮はわりと簡単なのでお勧めです。
他に、アサザ・ガガブタ・ヒシ・コウホネ・ヒルムシロ・ウォーターポピーなどがあります。コウホネは抽水植物ですが、水中葉も浮葉もあったりして中間系ですね。
どこでも買える定番系(売ってるポットのままIN)
分類では抽水植物です。見た目が可愛いので、花屋さんでも売ってたりする定番の水草です。ポットで買ってきたまま睡蓮鉢に入れてもいいし、水を切らさなければ、水辺のいろんな環境に適応します。育てるのも比較的簡単です。他にウォーターバコパやリシマキアオーレア等もお花屋さんで見かけます。
水中でも水上でもOKな植物、越冬は水上葉で
水をやりすぎると根腐れする植物もありますが、水辺の植物はその手の失敗がありません。水上葉で育てたり水中葉で楽しんだりできる、適応力の高い植物が多く、浅瀬や陸地を作るレイアウト重視のビオトープに重宝します。
※アマゾンチドメグサやキューバパールグラスは屋外での越冬不可
熱帯魚の水槽に合わせて輸入された水草も多く、地域にもよりますが屋外で越冬できない水草もあります。15度以下の水温では維持できない水草は水上葉(鉢植え)で育てて室内で維持することが可能です。フィランサス フルイタンスも室内が無難。
上に伸びてアクセントになる抽水植物と湿生植物
抽水植物と湿生植物はたくさんありますが、個人的に育てたことのある植物はあまり多くありません。ベランダが狭いので大きなものは向いてないので、小ぶりなもの、あまり広がらないものを選んでいます。
お米を育てている方もいらっしゃいます。Wikipediaの「水田雑草」も参考になります。
お花や葉っぱが楽しめる湿生植物と抽水植物
花も楽しみたい方には、ハス、ハナショウブ、カキツバタ、ミズキンバイ、ミズトラノオ、ミズアオイ等がお勧めです。
個人的に好きなのは白い葉っぱが涼しげな半夏生。名前も素敵ですね。近所ではあまり良い状態のものが見られませんでした。
食用OK…食べられることは食べられます
メダカの糞やエビの死骸で育った…と考えると、んー…って思ってしまうけど、クレソン(オランダガラシ)や、セリ、ミントなんかも使えます。オモダカのクワイもお正月野菜と言えばそうですし。
ミズオジギソウは2種類あります。私が入手したのは食べないほうのミズオジギソウで、今はオオバミズオジギソウと呼んでます。
勝手にわいて非常に困る系
未整理
ノチドメセキショウ, アコルス
あなたのビオトープはどのタイプ?
ガーデニング系
植物を育てるのが好きで、その延長で水生植物も育てている。睡蓮の種類に詳しい。花を沢山咲かせることができる。(実際ガーデニングの行き着くところ、薔薇か蘭かウォーターガーデンに到達するとか聞いたことがあります)
アクアリウム系
水草水槽からの派生。水草を育てることの延長で、水草の種類に詳しい。少し変わった魚を入れたがる人もいる。
生体系
メダカや金魚をつい買ってしまったことで始める初心者タイプと、生体にのめり込み繁殖などがメインになってる玄人タイプに分かれます。もちろん、その中間も。
加えて、それぞれマメタイプとズボラタイプ、庭改造の土木建築タイプとベランダや玄関等での簡易タイプ、さらにプラ舟が増え続ける増殖タイプもいます。屋外採取組などの属性も見逃せません。
私は、アクアリウム系、ズボラ×簡易タイプです。