ブログ更新終了のお知らせ

更新終了のお知らせ このブログの管理人、しばたんです。 簡単に始められるビオトープの作り方を長らく紹介してきましたが、近年の真夏の猛暑により、生体の越冬よりも夏を乗り切ることが難しくなっています。このため、「簡単に、気軽に」というコンセプトと合わなくなり、限界を感じて新規記事の更新を停止することにしました。

ビオトープのリセット 春の大掃除と日々の簡単お掃除でラクラク現状維持

春先にリセットしたビオトープの様子

春になったらメダカの睡蓮鉢を大掃除!

こんにちは、しばたんです (๑′ᴗ‵๑)
今年もこの季節がやってきました。3〜5月頃がビオトープのリセットに最適です。リセットというのは、中のものを全部取り出して容器を洗って改めて設置しなすことです。このリセットですが、状況によってはしなくても構いません。

そのままでも継続可能な場合は多少のお掃除のみでOK。何年もそのまま維持できている方もいます。自分の睡蓮鉢の様子に合わせて判断してください。

新しく設置したばかりなのに水が濁ったとか、少しニオイがする…程度なら、そのまま様子見してください。大抵は時間とともに落ち着くはずです。リセット(環境の激変)そのものがメダカやエビにはキツイのでなるべく最小限にしましょう。

どんな時にリセットしたらいいのでしょうか?

藍藻が出まくったり、
底床がなんだかグズグズになってたり…
スネールが繁殖しすぎて気持ち悪かったり…
水草がコケまみれでどうしようもなかったり…
前年、病気が出た容器だったり…

これらがいくつか同時に発生して、このままでは改善は不可能!と思ったら思い切ってリセットしましょう。うわ〜もうなんか全然癒されないんだけど!…って感じの状態です💦

ビオトープをリセットしたほうがいい場合、汚れやスネールの爆殖、コケまみれ、藻まみれ

リセット後は新鮮な気分で始められます。

リセットの道具と手順

最低これだけ↓あればOKです。

  • 植物用と生体用の容器2つ以上(バケツでOK)
  • メダカをすくうための網
  • 植え替えをする場合は、土や肥料、スコップなど

他にあって便利だったもの。

  • ピンセットとスポイト
  • 換水用ポンプ(石油ポンプでOK)
  • 砂利スコップ

レイアウトを変更する場合はイメージを先に考えておきましょう。センス良くてその場のひらめきでササッとできる方は不要です。

関連記事:ベランダビオトープの作り方《プラ舟の設置と木枠編》

1. 植物の鉢や水草類をバケツに移します

春先はこんな感じで枯れかかってますが暖かくなると復活します。たまに復活できず消えてしまうこともあります💦

越冬後のフロッグビット

殖芽で越冬する植物は、小さい粒や枝状で底に沈んでいます。知らずに捨ててしまわないように注意してください。↓こういうの、これはウキクサが冬季に小さくなったものです。

越冬後のアオウキクサの殖芽

大きめの殖芽は探して拾って新しい容器に。小さい殖芽は底の汚泥ごと別の容器に入れて置いておくとまた成長します。

2. メダカやエビを別の容器に移します

生体を取り出す時は、今までの飼育水の比較的きれいな部分を容器に汲んで、その中に入れてください。

リセット時のメダカの移動

10cmくらいの網を1つ持っていると便利です。睡蓮鉢のサイズによって使い勝手が変わるので、小さい容器の場合は小さい網を使用します。

ミナミヌマエビも網で掬います。稚エビがいる場合はスポイト等で吸い出す方法もあります(見つけるのが難しいですが)。最後まで抵抗するエビが数匹いるので、ギリギリまで土や汚泥を取り出した後で、別の容器に飼育水と一緒に斜めにして流して拾ってます。雑すぎてお勧めできない。

罠を仕掛けて捕獲する方法はこちら↓
外部サイト:エビトラップ…水草水槽用エビ捕獲器

3. 赤玉土や砂利を取り出し容器を洗います

リセットする時の赤玉土は1年の汚れが溜まっているため廃棄します。うちの場合は、廃棄といってもマンションの植え込み等に捨ててくださいとのことなので、そうしています。大量に捨てることはできません。大量に捨てられないので、赤玉土を敷くときは薄〜く敷いてます。庭のある方は好きなだけどうぞ。

捨てる場合でもいったん乾燥させますが、ウキクサを殖芽から増やしたい場合は乾燥させずに水を加えて再生するまで放置します。

自分ちのお庭に捨てたり、植木鉢の土として再利用する方もいらっしゃいます。砂利や砂の場合は洗って乾燥させて何度も使用できます。

洗ってもアオミドロが落ちてない睡蓮鉢

容器はよく洗って熱湯をかけた後で乾燥。熱湯は、スネールとその卵、ヒルっぽい虫とかの排除のためです。あまりにも湧いてる時は洗う前にも熱湯をかけてください(大量虐殺に心が痛むケド💦)。病気が出た時はハイターを使う方もいます。
↑洗ったけど緑色だった…黒いとわかりにくいのです。お掃除が簡単なのはツルツルの釉薬がかかった陶器の睡蓮鉢です。

4. 水生植物のメンテナンス。植え替えなど

枯れて再生出来ない部分を捨てたり、スネールの卵を取り除いたりします。

オモダカの塊茎 クワイ

オモダカは毎年クワイを取り出してます。ヒツジグサ(温帯睡蓮)も毎年植え替えてます。植え替えなかったのは、種から育てた翌年だけですが、必ず毎年植え替えしなければいけないという訳でもありません。

5. 最後に生体を戻します

生体を戻す時は、購入時と同様に温度合わせと水あわせ(pH等を馴染ませる)をして戻します。人間もいきなり寒い場所から熱いお風呂に入るとヒートショックで危険なのと同じですね。

リセット後のメダカの水合わせ

慣れないうちは基本通りにするのがお勧めです↓
外部サイト:水合わせ方法(チャーム)

リセット後の水生植物の成長

5月の東京の陽気なら、20日でこのくらい増えます。地域の気候に合わせて時期を選んでください。

リセット直後の何もない睡蓮鉢
リセット20日後の水草の増え具合

メダカのビオトープの簡単お掃除

普段のお掃除はこれで十分。

  • 底の汚れをスポイトで取る(わりと最初だけ)
  • 増え過ぎた水草を間引く
  • 水足し

他にも状況に応じてやることはありますが、だいたい上の3つだけで終わります。

ビオトープ 春 リセット 大掃除 睡蓮鉢 プラ舟

底床の掃除

メダカやエビの糞が目立つようならスポイトで取ってください。赤玉土を敷いてると目立ちません。リセット直後はやりますが、水がピカーンと澄んできたな〜と思ったら後は放置してます。

水草の間引き

初夏からは水草の増え方がすごくてあっという間に浮草が水面をビッシリ覆ったり、マツモのジャングルになったりするので、適当に数を減らします。間引いた水草は乾燥させて燃えるゴミに。河川には捨てないでください。

水足し

夏は水の減りが早いので2〜3日毎に水足しします。小さい鉢なら紙片を浮かべてその上に水を注きます。大きめの鉢ならジョウロなんかで水足しします。この時にカルキ抜きを入れたり、足りなそうな栄養分を加えることもあります。水面に埃や油膜がある時は、水を溢れさせて流してもOKです。メダカや浮草が流れないように注意。

アオミドロの排除

繊維質のものはピンセットに絡めて、ふわふわしてるものはスポイトで吸ってください。壁面に生えたアオミドロはミナミヌマエビに食べてもらうのが一番です。タニシも有効です

スネールの排除

スネールはピンセットで潰します。金魚を飼ってるなら金魚の鉢に入れればそのまま餌になります。共存を選んでもOKです。スネールについてはこちらもご覧ください。

関連記事:いつの間にか睡蓮鉢に小さな貝が!