- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
縦の流れを加えてくれる抽水植物
こんにちは、しばたんです。
お店ではミニシペラスの名前で並んでいたコシュロガヤツリ、睡蓮鉢からスッと立ち上がる姿は風情があるし、開いた葉が傘のようで涼しげです。直径30cmほどの小さな睡蓮鉢でもバランスよくまとまり、小ぶりな佇まいが可愛らしいです。
うまくまとまらないと意外とスカスカになってしまうので、日陰作りにはイマイチ適してないかも。初めて入手した時は育て方が分からず手探り状態でしたが、今ではネットで情報も手に入れやすく、ほんとにいい時代です。
茎の間をメダカが泳いでると涼しげ
茎のように見えるけど、実はお花を支える花柄(かへい)です。葉っぱのように見えるのは、苞(ほう)と呼ばれる部分です。
細かい名称はさておき、水面から立ち上がる佇まいが清涼感たっぷりで、心地よい水景作りに最適です。今回紹介しているのは、園芸品種「グラキリス」という矮小種。
英語名:Dwarf Umbrella Palm
中文名:傘竹、旱傘草、風車草
日本名:コシュロガヤツリ(小棕櫚蚊帳釣)
流通名:ミニシペラス グラキリス
分 類:カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
ミニシペラスを猛暑で枯らしてしまった!
最初に育てたときは、真夏の西日に当たりすぎて苞が開かず、そのまま枯れてしまいました。今回は日陰が多めの場所で管理したのが功を奏したのか、無事に夏を越せました。写真は9月の様子で、特にダメージは見当たりません。
細い葉の先端は、素人が育てるとどうしても枯れてしまいがち。そんなときは、先端だけをちょっとカットします。枯れ部分が広がってる時は、思いきって根元からカットして見栄えを整えると良い感じになります。
寒くなって枯れてきたので、全部カットした後です。12月なのに新芽が出てきて伸びています。新芽の下部に本来の葉っぱが見えてます。
ミニシペラスの越冬は室内への移動が安心
前回は屋外に出しっぱなしで冬越しに失敗してしまったので、今回は寒い時期だけ室内に避難させました。ガラス容器に赤玉土を入れて、植え直して窓辺へ。特別なお世話は不要です。成長は止まったり鈍化しますが、春になるとちゃんと新芽が顔を出します。寒冷地の方は特に、対策を早めにするのがおすすめです。
冬の間は草丈10〜15cmほどでストップ。春以降に伸びた新芽は40cm前後まで伸びます。環境が合えば1m近くまで育つこともあるそうです。苞に関しても、夏場は15cm前後と大きめです。
ミニシペラスのお花が咲いた!…地味です
めっちゃ地味です。麦の穂のようなものが顔をのぞかせているのが花序。その周りに糸くずのように見えるのが雌しべや雄しべらしいです。良い瞬間に撮れてないんですよね。
増やす時は、増えた株を春頃に株分けします。鉢から取り出したら洗って土を落とし、分かれそうな部分をバリバリ〜と手で引き裂いても大丈夫でした(雑すぎ😂)。
水上に立ち上がったこういう感じが好きです。
カヤツリグサのように上が広がル植物は、風を受けて倒れやすいので、なるべく重くてドッシリした鉢に植えるのが良いと思います。
大きいシュロガヤツリ
こちらは大きいシペラス、通常のシュロガヤツリです。育てたことはありません。近場の池で撮影してきた画像です。高さは1メートルくらい、傘のような苞もかなり広がるので大きな池のほうが良さそうですね。
カヤツリグサ科カヤツリグサ属
カヤツリグサ科には生活に有用な植物が少ないそうですが、ビオトープでは雰囲気上げにかなり有用です。過去に育てたことのあるユキボウズ(シラタマガヤツリ/ヒメグク)もこの仲間です。
↓こちらはメリケンガヤツリ。苞葉が細いのでスッとした感じです。シュロガヤツリほどではないけど大きめです。