睡蓮鉢の設置後は、基本は放置でOK
こんにちは、@kamujp_bioです (๑′ᴗ‵๑)
毎年リセットして種水(バクテリアの増えている水)も使わず、水道水にカルキ抜きを混ぜただけで再開していますが、メダカの調子が悪くなることもなく、自然にピカーン!と透明な水に変化していきます。一ヶ月くらいは様子を見て放置でいいと思います。ピカーンと透明な状態というのは、メダカやエビの排泄物を分解するバクテリアが増えた状態で、普通の水道水とは明らかに見た感じが違います。最初は区別がつかないかもしれませんが、慣れるうちにわかるようになります。
それでも環境の条件などで、どうしても水が透明にならないこともあります。思いつく状態を下に書き出してみました。大抵は濁ってても問題ないのですが、水が泡立ってトプン…としたきた時、緑色でドローンとした臭い藍藻が出てしまった時は、換水したり手で取ったりしてしてください。
目次
- 荒木田土を使ったら透明にならない
- ドジョウを入れたら水の濁りがとれない
- メダカを入れてしばらくしたら水が濁ってきた
- 水面に膜が張ったり泡立ってよどんできた
- 水が白濁して透明にならない
- 水は透明だけど、黄色や茶色っぽくなった
- 水が緑色や薄茶色に濁ってきた
- 貝を入れると透明になる?
1. 荒木田土を使ったら透明にならない
仕様です。😂
設置直後の濁りですね。ビオトープを始めた頃から荒木田土ユーザーの「水の濁りがとれない!」という叫びを何度も目にしてきているので、私は荒木田土は使ったことがありません。数日〜1週間程度待つと沈殿して透明になるようですが、特に飼育上の目的がない場合は使わなくても良いと思います。濁るのが嫌な方は赤玉土にしてください。
「ビオの土」は粘土状でやはり透明になるまではしばらくかかるようです。市販されている「水生植物の土」は成分のほとんどが赤玉土なので、こちらは濁りがとれるのは早いと思われます(多分)。
人によって、ある程度落ち着いたら濁りがとれたと感じる方もいますし、スッキリ透明にならないと濁ってると感じる方いるので、同じ商品なのに「数日で落ち着きました」という方もいれば「結局濁りは取れませんでした」という方もいます。濁るのが嫌なら「焼成赤玉土(焼き赤玉土、硬質赤玉土)」を使ってください。数時間後〜翌日には透明になります。硬質と言っても手で押しつぶせるくらいの硬さです(石みたいに硬い塊もたまに入ってるので無理に潰さなくてもOKです)。
2. ドジョウを入れたら水の濁りがとれない
仕様です。😂
生物の攪拌による濁りですね。ドジョウは土に素早く潜ったりしますから、ある程度は仕方ないです。荒木田土×ドジョウの場合は諦めましょう。それを我慢できるくらいドジョウ好きにはたまらない魅力があるはず。
3. メダカを入れてしばらくしたら水が濁ってきた
メダカ投入後、食べ残しの餌や糞で水が汚れることによる濁りです。水中の汚れを分解するバクテリアがいない(もしくは少ない)初期段階の普通の状態です。しばらくするとバクテリアが増えて自然に透明になります。容器が大きくてメダカが少ない場合は何もしなくてもOKです。
容器が小さく水量が少ない環境で、メダカの数が多い過密飼育の場合は少し注意してください。汚れた飼育水を1/4くらい捨てて、新しい水をその分加えてください。
心配な時は「テトラ テスト 6 in 1 試験紙」を使ってみましょう。試験紙のピンクが濃い時に、カルキ抜きした水道水で少しずつ換水してください。「テトラ テスト 6 in 1 試験紙」の結果は大まかな感じですが、汚れのピンクに関してはちゃんと目安になります。より正確な水質検査キットもあります。
どピンクに染まったものをお見せしたかったのですが、意外ときれいでした。
4. 水面に膜が張ったり泡立って水がよどんできた
さらに汚れが増えて富栄養化の状態による濁りです。水面に膜が張ったようになったり泡立ってきたりします。油膜みたいに虹色になってることもあります。ここまできたら半分くらい汲み置き水で換水してください。睡蓮鉢の近くにバケツに汲んだ水を置いて翌日使用すればカルキ抜きと温度合わせが自然にできます。水道水の場合はカルキ抜きをします。
水が動かない場合もなりやすいので、エアレーションも試してみてください。
水面に浮かんでる汚れは、メダカの流れ出しに気をつけながら水を少しずつ加えて溢れさせて流すという方法もあります。
バクテリアが増えて生物濾過が出来上がれば、水中の養分を消費してくれるホテイアオイ、アナカリス、マツモ、浮草類を入れると効果があります。水草類は最初から入れておいてもOKです。
あまりにもPHの違う水、カルキ抜きしていない水にマツモを入れると枯れることがあるので、マツモだけは少し気をつけてください。加温水草から屋外の冷たい水にいきなり入れるのも枯れる原因になるので、暖かい日を選んで移動してください。
5. 水が白濁して透明にならない
ビオトープで白濁したと言ってる方の写真を見ると、水槽で起きる白濁化とは少し違うように思います。泥が舞い上がって濁ってる状態を白濁と言ってる方が多いのかな? 水槽の白濁は、まさに白い絵の具を薄く溶いて流し入れたような白濁ですが(下の写真)、ビオトープでは水槽と同じような白濁は私の知る限り見たことがありません。
白濁化の原因としては、特定のソイルを使用した時や、バクテリアの大量死で死骸が浮遊している時、バクテリアのバランスが崩れている時、などがあるそうです。紫外線の殺菌灯をつけると白濁が収まったという話も聞きます。この場合は太陽光の当たるビオトープでは起きないかと思います。濁り取り系の添加剤などもありますが、原因不明な時は水が出来上がるのを少し待って見てください。
この水槽の白濁は換水しても変化がありませんでしたが、活性炭入り投げ込みフィルターを使用したら翌日には透明になってました。最終手段としては濾過フィルターを使うのもアリです。
6. 水は透明だけど、黄色や茶色っぽくなった
多分、流木などのアクが出たことによる変化です。装飾として流木を入れた時や、落ち葉をそのままにしていたりすると茶色になります。お茶と同じですね。流木は長期アク抜きすれは大丈夫です。
水槽では「ブラックホール」という活性炭を使用したら一晩で水が透明になりましたが、ビオトープでも有効だと思います。活性炭はバクテリアが増えていない状態でのアンモニア汚れにも効果があります。
できれば、フィルターを使って、濾材を入れるところに活性炭を入れて、ずっと水を回したほうがいいんですけど、電源がないとそうもいきませんね。どうしても気になるなら、流木を一旦取り出して、別の容器に移して水に浸け、アクが抜けるまで水を交換します。他にもアク抜き方法は色々ありますが、大きな流木だと家庭では煮るのも難しいですし、多少の色は妥協するか、他の流木に変えてください。メダカやエビが元気ならある程度は諦めて使いましょう。
7.水が緑色や薄茶色に濁ってきた
多分、珪藻類や緑藻類が増えています。日当たりのいい場所は水がよく緑色になることがあり「青水」と呼ばれています。これはそんなに悪い状態ではありません。日当たりが良い場所で富栄養化した水だと青水になりやすく、稚魚の餌代わりにもなるので、わざわざ青水にしている方もいるくらいです。藻の種類によって茶色っぽくなったりします。
とはいえ、放置していると抹茶みたいに濃くなってしまうので、定期的に換水してください。日陰をつくり餌を少なめにして、マツモやアナカリスなどの水草を入れて富栄養化するのを防ぐと効果的です。緑色に隠れて長〜いアオミドロが増えている可能性もあるので、水中もぐるぐる探って絡まるようなアオミドロがあったら取り出してください。
同じ緑でも、アオミドロより濃い深緑色で、ドロッとしていてニオイが臭いのが藍藻(ランソウ)です。こちらもすぐには害はありませんが、見た目が悪いのとニオイが臭いので、もし発生したら、ピンセットやお掃除スポイトで取り除いてください(ちぎれたりして難しいけど💦)。水草に絡んでたら取り出して、水道水でよく洗って健康そうな部分だけ残します。藍藻を完全になくすのは難しいので、思い切ってリセットするか、春まで待ってリセットします。植物の鉢に入れた肥料(発酵油かす等)が表に出てしまうと藍藻も出やすいので、肥料はしっかり埋めてください。
8. 貝を入れると透明になる?
コケ取りや水質浄化のために貝を入れる方も多いのですが、我が家の睡蓮鉢ではサカマキガイがなぜか知らずに増えていくので、わざわざ貝の導入はしていません。人気があるのはヒメタニシ、上級者は二枚貝を入れたりしています。イシマキガイやカノコガイはコケ取りにおススメですが、寒さに弱く冬には弱って死んでしまいます。また、貝類は酸性の水では貝殻が溶けてしまい長生きできません。