日本の温帯睡蓮「ヒツジグサ(未草)」を種から育ててみましょう。
こんにちは (๑′ᴗ‵๑)
2007年、日本の自生種「ヒツジグサ」を購入しました。1年目は花が咲かず、翌年は睡蓮の育て方を参考に手を加えたら花が咲くようになり、我が家のビオトープの唯一のお花みたいな感じで愛でてました。毎年植え替えするたびに順調に成長している根茎を確認して喜んでました。
2010年には、もう少し大きめの容器で根を伸ばしてもらおうと思い、プラの洗面器に植え替えました。が、底穴がないというのがこんな失敗に結びつくとは!
2011年3月11日の大震災の後、色んなことで気持ちに余裕がなくて水足しを忘れてました。ヒツジグサの鉢(洗面器)のふちが水面より出てしまい、暖かくなってたのであっという間に(時間の猶予はあったはずですが、その時はそんな感覚でした)土が乾燥して、ヒツジグサも乾燥して……毎年ゆっくり成長していた根茎をすっかり枯らしてしまいました。
ヒツジグサの受粉から種ができるまで。
311震災の年、5月も過ぎてからようやくプラ舟をリセット。底をよく見るとヒツジグサの種がいっぱい落ちてます。植物を育てるのはどちらかというと苦手で、いろんなものを枯らしてしまった過去があるので、あまり自信がありませんでしたが、残された道はこれしかありません。2011年は種から育てることに挑戦してみました。
うちではヒツジグサのお花は1度に1つしか咲かないことも多いので、多分自家受粉のようです。
花が終わってから少し経つとこんな感じになります。
中には丸い実ができています。そのまま放置します。
しばらくすると、種が弾け飛んでます。その瞬間を見ていないので弾けるのかどうかわかりませんが、見た目からそんな印象を受けますね。実際はどうなんだろう?
ヒツジグサの種は袋に包まれて浮かんでいます。
種が飛んだのを知らないと、ある日突然、水面に変なものが浮いててびっくりします。最初見たときは、なんか気持ち悪〜いと思いながら救って捨ててました。💦
半透明の袋みたいなものに包まれています。沈まずに流れて遠くに広がるためなんでしょうね。この状態の時に集めておくと楽です。種は春まで水に浸けておきます。
この時に気づかないと、外側の袋がなくなって、いつの間にか底に沈んでしまいます。
2011年の春、ヒツジグサの種から発芽まで。
底に沈んでいる状態の種を見つけたので、拾って適当な容器に入れてたら勝手に発芽しました。拾い残した種が沢山あったので、リセット後の赤玉土をプラ水槽に入れました。そこでも発芽しています。発芽からしばらくすると葉の形がはっきりしてきます。
この年は準備もなく突然だったので適当でした。拾った種は、瓶に水と一緒に入れて屋外に出しておきました。一度寒い状態から暖かくならないと成長しない植物もあるので、一応念のため自然に近い状態にしました。それ以外は、特に手を加えなくても発芽するようです。ほぼ100%に近い発芽率です。
2011年の初夏〜夏、ようやく浮葉が出てきて増え出します。
適当な瓶で発芽してしまったので、植え替えました。というか、小さいので鉢の上に捲く感じで置いて、上に少し土をかぶせました。この状態から長かったです。
7月上旬にようやくしっかりした浮葉が出てきました。下旬には浮葉が増え、8月の終わりには小さいながらも浮葉が水面を覆うくらいに成長して一安心です。
小さな水中葉の状態でずっと成長が止まっていたので、初めての浮葉まではとても長く感じました。水深は浅めにしました。浅めでも育ったので、これで特に問題はないと思います。とにかく初めてて予備知識もなかったので、条件を変えて比較するような余裕はありませんでした。
2011年の秋以降、もちろん花は咲かず、寒さで枯れました。
9月上旬、この頃はスネールが多かったので、葉っぱの食害がひどいですね。2011年は花も咲かず、葉もそんなには大きく成長せず、ずっと見守りの姿勢でした。
最初の越冬は悩みましたが、自然界では何もしないのだからと、結局そのままプラ舟の中に入れて放置。葉っぱは全て枯れて溶け、植木鉢の上には何もなくなりました……不安。
2012年も引き続き、成長を見守るだけで終わりました。
5月になって葉が出てきましたが、寒さで10株程度に淘汰されたようです。6月には葉も増えて順調に育ってるなーと思ってましたが、8月後半、葉っぱの上に何かを見つけました。この頃の写真の精度が悪くてよくわかりませんが、虫っぽいです。
2年目はまだまだ小さすぎるため植え替えなしで続行しました。この年は寄生虫被害にも……茶色でぷっくりしてるのはアブラムシっぽいのですが、他にも白いのがいます。当時はわかりませんでしたが、今思うとカイガラムシ系だったのかも。スネールの食害も相変わらずひどく、2012年はあまり健康な感じに育てることができませんでした。もちろん花も咲かず……。
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