ビオトープFAQ:初心者でも簡単に育てられる水生植物は?

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ビオトープ初心者でも簡単に育てられる水生植物は?

こんにちは (๑′ᴗ‵๑)

鉢植えのお花を買ってきて枯らした経験のある方、サボテンすら枯らしたという方も、植物を育てるのは難しいと感じている方にも、本当に簡単に育てられるのが、初心者用の水生植物です。

増えすぎちゃって特定外来生物に指定され、販売することも育てることも禁止になった植物があるくらいです。次に紹介する植物は水さえあれば育つと言ってもいいくらい簡単で丈夫です。と言ってもやはり少し条件はあったりしますが、本当に気を使わずに増やせます。

日向に置けば増えまくるホテイアオイ

ホテイアオイは日光大好きで日当たりのいい場所だとどんどん増えていきます。とにかく日向に置くようにしてください。夏場にホテイアオイが枯れるようなら、日陰のせいか、ホテイアオイが弱りすぎているからかもしれません。そんな時はもう少し耐陰性の強い植物をお勧めします。

ホテイアオイの根っこはメダカの産卵場所に適していて、メダカとの相性も良いです。別名ウォーターヒヤシンスといって、薄紫の綺麗な花が咲きます(うちでは咲いたことがないけど)。ただ、寒さには非常に弱く、秋になると枯れてきて、手を掛けないと越冬できないことがほとんどです。1つ100〜200円程度なので、毎年購入するのが簡単です。

多少日が当たる場所に置けばよく育つ浮草類。

浮草類も日光が大好きで、日当たりのいい場所でなら水面を覆い尽くすほど増えます。また、夏場の明るい日陰でしたら枯れることもなく徐々に増えていきます。3種類の浮草を育てていますが、それぞれ増えやすい温度があるようで、爆殖する時期が少しズレています。

秋になると枯れて冬には消えてしまうこともありますが、日本の浮草は殖芽(越冬芽)という形で水底で越冬します。リセットの時にその殖芽を捨てなければ、春に復活するので安心です。

上の画像のフロッグビットは熱帯の浮草なので寒さで枯れると復活しません。花が咲くらしいのでもしかしたら種で越冬できるのかもしれませんが、寒い地域でしたら室内の加温水槽で維持してください。

日向でも日陰でもよく育つアナカリス

アナカリスは北米の水草でオオカナダモとも呼ばれています。アナカリスは浮草が水面を覆った暗い水中でも成長するので、日光があまり当たらない場所でも枯れません。日光が直接当たる場所も平気で、頑丈さでは水生植物の中で一番じゃないかというくらいの最強水草です。

関東くらいの冬の気温でしたら屋外に放置してもそのままの姿で越冬します。以前は要注意外来生物の指定でした。現在は要注意外来生物は生態系被害防止外来種という指定に変わりましたが、それからは外れたみたいです。たまに白く小さい可憐な花が咲きます。

水質が合えば日向でも日陰でもよく育つマツモ。

アナカリスの双璧としてマツモという水生植物(浮遊性)があるのですが、塩素に少し弱いらしく、直接水道水に投げ込むとたまに枯れたりします。水質に馴染むと日向でも日陰でも成長する丈夫な水草なので、マツモが最強と言われることもあります。

屋外で越冬もできますが、たまに枯れきってしまうこともあるので、冬は室内で予備を育てたほうが良いかもしれません。増えやすいのと水質浄化力の高さから、アクアリストの間では「マシモ神」と呼ばれ慕われています。

日向ならよく育つ睡蓮(温帯睡蓮なら越冬も簡単)。

睡蓮も実は簡単に育つ水生植物です。ビオトープで最も多く育てられている植物かもしれません。その中でも温帯睡蓮がお勧めです。1年目は買ってきたビニールポットのまま水中にドボンと置いてもOKです。日当たりのいい場所で育ててください。特に、根茎(株)の部分に日光が当たるような場所におけば花が咲く可能性が高くなります。

1年目は花が咲かないことがありますが、翌年植え替えをして肥料を与えればきっと咲くと思います。温帯睡蓮は屋外のビオトープの容器の中に入れたまま越冬でき、冬には葉っぱも枯れますが春になると再生します。その前に、地域によりますが3月頃に、根詰まりを防ぐため植え替えをするのがお勧めです。

増えすぎたら水草を間引きしてください。

これらの水生植物はどれも葉が水面を覆ってしまったり、水中で増えすぎるので、たまに適当に間引いて捨ててください。捨てる時はかわいそうだからと近場の池などに入れず、乾燥させてから土に戻すか、燃えるゴミに出してくださいね。

植物は、育て方の説明を読んでその通りにしてたつもりでも枯らしてしまうことがあります。原因を考えて翌年改善するとよく育ったりします。そういう時は嬉しいのですが、うまくいかずにまた枯らすこともあります。あまりガッカリしないで、お金に余裕があるなら翌年また同じ株を買って挑戦してみてください。工夫したのに3〜4年目も同様に枯らしたら、個別の環境のこともありますし、ちょっと向いてないと思ってその植物は諦めたほうがいいかもしれません。ヾ(・ω・ )