ビオトープFAQ:ビオトープは北側の日当たりが悪い場所でもできますか?

2008

北側の日当たりが悪い場所でも水生植物とメダカの飼育は可能です!

上の写真は、以前住んでいたマンションの北側のベランダにプラ舟を置いた時のものです。ヤエオモダカもちゃんと育って花も咲きました。ここは北側でしたが、解放的なベランダで、周囲に遮るものがなかったので、家の陰にはなってましたが、光の拡散でそれなりに明るかったです。

また、夏場はベランダの角に少しだけ直射日光が当たっていました。プラ舟はその隅にギリギリまで寄せて、直射日光が当たる部分に睡蓮(ヒツジグサ)の鉢を置くようにしたら花も咲きました。夏場、プラ舟の3/4は常に日陰でした。こんな場所でしたら、日当たりが悪い北向きのベランダや、朝しか日が当たらない東側のベランダでも十分に楽しめると思います。

完全な日陰、暗い日陰でメダカを飼う場合。

明るい日陰にメダカの稚魚だけを入れた容器を置いていたら冬前に全滅したことがあります。陽が当たらなかったせいなのか、餌が少なすぎたせいなのか、今となってはわかりませんが、メダカが産卵して孵化したら、メダカの稚魚はバケツなどに入れて太陽光の当たる場所に移動させてください。

直射日光の当たる場所に小さな容器で長時間置いておくと水温が高くなりすぎるので、適度に遮光してください。

色々な建物に遮られて、光が届かない本当に薄暗い日陰の場合、睡蓮の花を咲かせるのは無理だと思います。メダカの飼育にもあまり適していません、繁殖を目的とする場合は難しいです。家の中と同じになるのでライトが必要な状態ですね。

365日一日中太陽の光が届かない場所は、できれば避けてください。今の住環境で、睡蓮鉢の置けるベランダがあるアパートやマンションで、そこまで薄暗いことはないと思います。

どうしても!という場合はコケなどをメインにしたテラリウム風なものを目指すと良いのかなと思います。それでもあまりにも暗い場所ではライトの使用をお勧めします。屋外飼育のメリットからは遠くなってしまいますが。

 

 

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