ビオトープの作り方 《猛暑対策》 すだれで風を通しつつ日陰を 2020年版
日本の夏は連日猛暑。睡蓮鉢の設置時にすべきこと。
こんにちは (๑′ᴗ‵๑)
メダカにも水生植物にも日当たりが良いのはいいことですが、夏場はそれが欠点にもなることもあります。温度が上がりすぎるのも良くありません。日向の小さな鉢に手を入れるとぬるいお湯になっていてビックリ!
一応、メダカは40度くらいまでは耐えられると言われています。猛暑日続きで気温が高いので、水温=ほぼ気温。さらに太陽光が降り注ぐと生体にも植物にも危険信号です。
1. 設置時に良い場所を選びます
理想的な設置場所は、午前中に日当たりが良くて午後は日陰になるような場所、風通しの良い場所です。睡蓮鉢の下にはスノコなどを置いて、直接コンクリートに触れないようにします。
2. 水量が多めの鉢を使用します
小さなバケツの水はすぐにぬるくなりますが、プールの水はそうでもないですよね。温度変化がゆっくりだと生体にとってダメージが少ないです。
一番簡単、夏はすだれで日陰を作る。
とはいえ、なかなか理想的な場所に設置するのは難しいですね。
3. すだれで日陰を作る
一番簡単にできるのは、すだれを買ってきて、睡蓮鉢の近くに置いて適度に遮光することです。そうすることで、水温の上がりすぎを回避できます。
ぐるぐるに巻きつける必要はありません。壁際に置いた睡蓮鉢なら壁に斜めに立てかけるだけでOKです。下の写真でも手前側は覆ってません。
すだれ以外のものも使えます。↓ダイソーで売ってた木の枝を編み込んだもの。家にあったもので急場しのぎ。
空気の流れを遮らないように、少し開けておきます。
睡蓮鉢の上に直接置いたり、睡蓮鉢に直接立てかけてもOKです。水面に風が当たるように少し開けておくと良いと思います。日が当たる側の鉢の側面も覆うように下に垂らしておくといいですね。
ポールか何かで高さを出して、すだれと睡蓮鉢の間をあけると風が通りやすくなります。↓こちらは竹のランチョンマット。
野菜プランターやタライだとFRPポールを立てる穴があるので、それでアーチを作ってすだれを載せることも可能です。
すだれ越しのシマシマの模様、見てる側も気分的に涼しいです。
植物の蒸散作用もお勧め。縦に伸びて広がる植物で雰囲気もGOOD。
他の植物の力を借りて勝手に温度調節してもらいます。睡蓮鉢をお庭に置いてたり、ガーデニングが趣味の方にお勧めの方法です。
4. 植物の蒸散作用を利用する
睡蓮鉢の周囲を植物で囲むと涼しくなります。緑のカーテンの内側や、木々がこんもり茂ってる神社やお寺は涼しいですよね。それと同じ効果です。
オモダカの葉の下側って手を入れると本当に涼しいのです。
室内なら冷却ファンと逆サーモがもっとも確実。
ミナミヌマエビが危なそうな時は保冷剤を睡蓮鉢のそばに置いた日もありましたが、効果あるんでしょうか? すぐ溶けてました。
水に氷を入れればいいじゃん…みたいなことを提案する人がたまにいるのですが、水温が激変してメダカやエビがショック死したり弱ったりするのでやめましょう。
水槽用の冷却ファンは水槽の水を蒸発させることで水温を下げます。水温が下がり過ぎないように、ある一定の水温になったら止まるようにするのが逆サーモの役割です。熱帯魚用なので、オートの場合は大抵28度くらいになってます。室内の水槽に使ってたことがありますが、ちゃんと水温が下がってました。
屋外では使用しないでくださいと注意書きがあったりするので使えないみたいです。値段は高いけど水槽用クーラーもあります。
メダカは何度まで耐えられるの? 水がお湯みたいだけど平気?
徐々に気温が変化すれば、35度くらいまでは十分耐えられます。40度くらいになっても平気と言ってる方もいますが、やはり過酷な環境なので弱いメダカだと死んでしまうかもしれません。
日によって気温が大幅に上下する方がメダカには厳しいようで、そういう季節の時に病気になったりパタパタと死んでしまうことがよくあります。
ミナミヌマエビはメダカよりは暑さに弱いはずだけど、猛暑の夏も耐え抜いています。